神戸経済ニュース

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三宮再開発の予算増額、加納町3丁目交差点は地下化を検討 神戸市16年度予算案

 19日に開会した神戸市議会で審議する2016年度の予算案では、三宮地区の再開発に関する予算を15年度よりも積み増す。「都心・三宮の再整備」に計上する予算は23億2500万円で、今年度の当初予算に計上した22億5700万円から6800万円増額した。神戸の玄関口である山陽新幹線と市営地下鉄の新神戸駅を結ぶ通路の改修に着手するほか、複合ビル「サンパル」周辺を予定する新たなバスターミナル(図=神戸市の発表資料より)整備の調査費用などに充てる。

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 バスターミナル建設によって移転が必要になる中央区役所や勤労会館なども、移転先などの検討を始める。1957年と66年にそれぞれ完成し、老朽化が進む市役所本庁舎の2号館と3号館の建て替えなども「三宮の再開発とも関連づけながら検討を開始したい」(久元喜造神戸市長=18日の記者会見)という。バスターミナル整備に着工する時期について神戸市は現時点で明らかにしていない。

 神戸市が昨年9月に発表した計画では、三宮駅周辺に自動車が乗り入れないようにして市街地の回遊性を向上させる。三宮駅前を通過する自動車を南北に円滑に振り分ける必要があることから、加納町3丁目交差点を「アンダーパス(地下道)化して歩道橋を撤去することができないかという調査にも入る」(久元氏=同)との方針も示した。回遊性向上と円滑な都心通過の2兎を追う経路設計を模索する。

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