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神戸市、三宮再開発「基本構想」ほぼ原案通り決定 「将来ビジョン」も

 神戸市は3日、JR三ノ宮駅神戸市中央区)周辺の再開発ついて「基本構想」を策定したと発表した。8月12日までの1カ月に募集した市民からの意見(パブリック・コメント)を踏まえて決定した。現在の三宮交差点を自動車が乗り入れない駅前広場「三宮クロススクエア」に全面的に改めるほか、JR三ノ宮駅の東口方面にバスターミナルを整備することなどが柱。神戸市が5月25日に示した案に根本的な見直しを迫るような意見は出ず、ほぼ原案通りの基本構想になった。(図は主な整備計画=神戸市の発表資料より)

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 市民から集まった意見には「現在の三ノ宮駅は雑然としていて神戸の玄関口として相応しくない」「もっと街路樹を増やしてほしい」といった声が多かった。三宮交差点の周辺で自動車の交通が遮断されることを危惧する意見も一部にあったが、神戸市は自動車の多くが三宮以外を目的地とした通過する自動車で迂回(うかい)できることなどを説明し、理解を求めた。

 3月に案を示していた中長期的な都市計画の方針を示す「将来ビジョン」も併せて決定したと発表。神戸市は同日、市内のホテルで検討委員を対象に「基本構想」と「将来ビジョン」の報告会も開いた。報告会には久元喜造市長も出席した。

 完成までには10〜20年かかる見通しだ。神戸市が基本構想を決定したことを受けて、阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄と、JR西日本は新たな駅舎・駅ビルの構想を年内または年度内に発表するとみられる。神戸市と鉄道会社の計画が出揃えば、三ノ宮駅周辺の再開発が本格的に動き出す。

 

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