神戸経済ニュース

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解説・評論

(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]10月の空に仰ぐのは物価か嘆きか

気候の変動ぶりが激しい。9月の日照率は近畿で68%、降雨量は平年比172%(大阪管区気象台)だった。神戸に限れば日照率は30%だった。農作物にとっては悪天候。野菜の収量に影響が出始める。生産者にとっても、消費者にとっても良いことではない。

(解説)「べっぴんさん」に過度な期待は禁物 ドラマへの関心、40年前より薄い

3日午前にNHKの連続テレビ小説(ドラマ)「べっぴんさん」の放送が始まる。半年間と長期間にわたって放送される神戸が舞台のドラマとあって、神戸市はじめ地元財界では、観光客の増加に向けて期待が高まっている。過去にもNHKのドラマをきっかけに観…

(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]妥協点探しはなおも将来課題 「介護」と「支援」

2016年3月末時点で居宅介護サービスを受けている神戸市民は2万5400人。大阪市の4割水準だ。10年前は6割水準だった。高齢者人口が増加している中での認定者減少は、街の魅力とは何であるのかを考えれば興味あるテーマだ。

(解説)G7保健相会合、「世界に発信」できたか 問われた厚労省の問題意識

11〜12日に神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)を会場に開催した7カ国(G7)保健相会合では、成果文書として「神戸宣言」がまとめられたという。感染症対策や薬剤耐性菌、高齢化・認知症への対策と世界の保健に横たわる課題を改めて確認した形で、特に…

(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]風見鶏は男性を向く? 男女別の人口増減より

7月の神戸市推計人口が153.7万人になった。2011年から13年にかけては154万人台で推移していたので増勢は一時の勢いを失っている。神戸市人口の増減で影響が大きいのは転出入数の社会的要因。女性がリードしていたこの増加要因にブレーキがかかっている。

(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]もともと捉えられていないインバウンド需要どこに・・・

百貨店売上が伸び悩んできた。20日に日本百貨店協会が発表した6月の売上高は九州以外の全域で前年割れだった。最も大きかったのは大阪の5.7%減、神戸の3.8%減はこれに次いで大きい。 テロのニュースが映し出す映像には、閑散とした観光地の風景が少なくない…

(解説)医療ツーリズム、一段と議論の掘り下げを G7保健相会合まで2か月

9月11〜12日に神戸市で開催する主要7カ国(G7)保健相会合まで2か月になった。出席する7カ国の政府関係者だけでなく、報道関係者や非政府組織(NGO)などが世界から神戸を訪れることをきっかけに、「医療ツーリズム」について一段と掘り下げて考え…

(解説)円の急上昇は企業収益に影響か 今期予想の「前提」上回る円高に

外国為替市場で円相場の急上昇は、神戸市内に本社を置く企業の収益にも影響する可能性が出てきた。日本時間24日昼に円相場は1ドル=99円ちょうど近辺と2年7カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。その後、ニューヨーク市場での取引時間帯に102円台前半に押…

(解説)にぎわう新長田いつ? 県市合同の「最終兵器」は実るか

神戸市は14日で新長田の再開発ビルに入居する「KOBE三国志ガーデン」(長田区)を閉館し、展示物を近隣のKOBE鉄人三国志ギャラリー(同)などに移転すると発表した。三国志ガーデンは2011年12月にオープン。三国志演義に関するジオラマなどを展示す…

(解説)動き出す三宮再開発(2)関連資料・記事リンク集

(1)の解説記事を読む 三宮交差点を歩行者専用に 三宮再開発の目玉は現在の三宮交差点を歩行者専用にして、自動車をほぼ乗り入れられなくすることだ。JR、阪神、阪急、ポートライナー、地下鉄山手線、地下鉄海岸線と6つの「三宮駅」を行き来しやすくす…

(解説)動き出す三宮再開発(1)遅れていた街のリニューアル

阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄は25日、神戸三宮駅の駅ビルである神戸阪急ビル東館の建て替え計画を発表した(図=阪急電鉄の発表資料より)。1995年の阪神淡路大震災で損壊したのを機に取り壊し、仮設ビルのそっけない表情を見せていた「神戸の顔…

(解説)神戸空港10年、改めて大阪2空港との関係整理を 運用制限は「地元の合意」

2月16日に神戸空港の開港から10周年が経過し、さらに1カ月が過ぎた。そろそろ一巡した関連報道などを見聞きして感じられたのは、「なぜ神戸空港の“運用制限”は解除されないのか」ということだ。さらに、伊丹空港、関西国際空港(関空)との3空港一体運営…

「若者に選ばれる街になる」には健全財政も 久元神戸市長が財政を語る

久元喜造神戸市長は18日に2016年度予算案の発表で記者会見し、神戸市の財政状況について「中よりは上」と述べ、1995年の阪神淡路大震災後に大きく悪化した神戸市の財政は著しく改善していることを改めて強調した。全国の政令指定都市の2014年度決算で、健全…

(解説)世界に貢献する気持ちを忘れずに G7保健相会合で何を訴えるか 

神戸市や兵庫県の行政と経済界は、9月11〜12日に神戸市で開く7カ国(G7)保健相会合を通じて、神戸が世界に貢献するという気持ちを忘れないでほしい。神戸市役所で7日に開いた推進会議の設立総会で、久元喜造神戸市長は「医療産業都市をしっかりと世界…

(解説)人口は減っても、ともに生きる神戸で 年頭に

読者のみなさま、明けましておめでとうございます。どうぞ本年も「神戸経済ニュース」をよろしくお願いいたします。 2016年の神戸経済にとっては、9月に開かれる7カ国(G7)の保険相会合が最大の話題ですが、2月には神戸空港の開港10周年、3月には摩耶…

(解説)「よく分からないが何かおかしい」 大阪ダブル選が映す地方行政への気分

22日に投開票した大阪府知事と大阪市長のダブル選挙は、知事選が松井一郎知事(51)が再選、市長選が吉村洋文氏(40)が初当選をそれぞれ決めた。いずれも橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」の公認候補。5月の住民投票で否決されたはずの「大阪都構想…

(解説)久元市政が目指す、脱「クレクレ体質」 フルートコンクール補助金打ち切り

久元喜造神戸市長は10月28日の定例記者会見で記者の質問に答える形で、これまで神戸市が主催者に名を連ねてきた「神戸国際フルートコンクール」への補助金を打ち切る理由を改めて説明した。久元氏は、財政の逼迫(ひっぱく)が見込まれる中において、同コン…

(解説)「山遊び」復権するか 低迷する六甲・摩耶の観光客数

まずはクイズを1つ。次のうち、以前の摩耶山にあった施設は何でしょう? (1)遊園地 (2)墓地 (3)プール 正解は(1)の遊園地だ。「奥摩耶遊園地」は1955年に開業し、56年にはジェットコースターなど乗り物も完成した。摩耶ロープウェーの開業もあ…

(解説)消費者物価が横ばい、日銀の「異次元緩和」も曲がり角

7月の神戸市の消費者物価指数(CPI、生鮮食品除く総合、2010年=100)が前年同月比で横ばいになり、前年比プラスで推移した記録が26カ月で途絶えた。全国的に見ても物価が横ばい圏内で推移しており、このことは日銀が進める「異次元の金融緩和」を通じた…

(解説)神戸市は“やりすぎ”に気をつけて 「都会的でおしゃれ」どう具体化・将来ビジョン

効率を追求すると駅前はショッピングセンターとオフィスビルばかりになってしまう。大阪駅前は実際にそうなった。でも本当に効率的なのだろうか——。こう思った建築家の安藤忠雄さんは1990年代にかけて、歴史的にも文化的にも大阪の中心として大阪市中央公会…

(解説)神戸市は「競争相手」を見定めた都市間競争に参戦を

阪神・淡路大震災から17日で20年を迎え、神戸市は2015年中にも中長期的な街づくりの方針を打ち出すという。ここでキーワードになっているのが「都市間競争」だ。久元喜造市長は繰り返し、企業誘致や観光客誘致での都市間競争の激化を強調する。ただ、中長期…

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