神戸市、「神戸2020ビジョン」の素案を発表 現在の施策を整理
神戸市は8日、2020年度を最終年度とする5カ年の中期計画である「神戸2020ビジョン」の素案を公表した。16年3月末で現在の5カ年計画が終了することから、策定を進めていた。来年1月15日までの約1カ月間に市民から意見を募集し、そのうえで次期の「ビジョン」として決定する構えだ。
素案では、現在取り組んでいる施策のうち20年までの5年間に重点的に取り組む134事業を6分野に分類し、改めて事業の意義付けを確認する形とした。産業振興や都心再整備に加え、子育て支援など人口減への対策を多く盛り込んだ。今回の「ビジョン」と一体的に進める「神戸創生戦略」と109事業を重複させた。
ビジョンを作成する方針として「若者に選ばれるまち」「誰もが活躍できるまち」という2つの大きな政策目標を念頭に、重点化する施策を絞り込んだという。加えて成果や進捗を明確化できるような指標を整備する方針も示した。ただ、どの程度の数から絞り込んで134事業になったのかは明確にしておらず、成果を測る指標を整備して評価する時期なども示していない。
同時に、市内9区(東灘、灘、中央、兵庫、北、長田、須磨、垂水、西)の5カ年計画も素案を示した。いずれも現在、すでに取り組んでいる施策の意義付けやスケジュールなどを確認する形式としている。
神戸市は今回示した神戸2020ビジョンと各区の計画の素案について、市民の意見を募集する。書式は自由で、郵送、ファックス、電子メールで受け付けるほか、企画調整局総合計画課に持参してもよい。郵送などの宛先は神戸市のホームページに掲載している。