神戸経済ニュース

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元コープこうべ理事長の高村勣さん死去 ミスター生協

 コープこうべ(神戸市東灘区)は18日、元理事長の高村勣さんが病気のため15日に死去したと発表した。91歳だった。高村さんは共同購入組織としての性格が強かった生協で流通改革を推し進め「ミスター生協」と呼ばれた。1983年に組合長理事に就任。89年から93年まで理事長を務めた。85年から93年までは日本生活協同組合連合会の会長も務めた。

 コープこうべの前身である灘購買利用組合に1946年に入所した。1957年には当時の灘生協が芦屋支部組合店舗を改装して生協としては全国で初めてスーパーマーケット形式の「芦屋フードセンター」を芦屋市に開店。コープこうべが日本最大の生協になる道筋を付けた。1989年には、やはり生協として全国初の百貨店形式の店舗「シーア」(神戸市東灘区)も開いた。

 1980年代に隆盛を極めたダイエー神戸市中央区)と競うように店舗を拡張した様子は「神戸流通戦争」とも言われた。ダイエーを率いた故・中内功さんも名前の呼び方がともに「いさお」だったことから、流通業界では互いにライバル関係と指摘されることも多かったようだ。

 報道などによると、葬儀は近親者で営んだという。

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