神戸市、16年度は３社に派遣 職員の民間研修でヤフーなど

　神戸市の久元喜造市長は22日の定例記者会見で、2016年度は研修を目的として民間企業３社に職員を派遣する計画を明らかにした。昨年に続いてプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン（Ｐ＆Ｇ）に派遣する予定のほか、新たにヤフージャパンともう１社に１人ずつ派遣を予定しているという。３社目について久元氏は「相手との都合もあるので」と明らかにしていない。

　神戸市とＰ＆Ｇは昨年３月に人材育成などで連携を結ぶ協定を結び、初めて神戸市から民間への職員派遣が実現した。第１号として９カ月間のＰ＆Ｇへの派遣を終え、16年度は別の職員を派遣するという。

　今回新たに派遣するヤフーでは１年間、同社が展開するメディアサービスでの企画業務を担当する予定という。神戸市とヤフーは、ホームページにアクセスが集中する大災害時の際に、速やかにミラーサイトを立ち上げるなどで連携する協定を結ぶ。昨年６〜８月、神戸市の産業振興局経済部で研修者を受け入れた経緯もある。

　神戸市によると、ヤフーが自治体から職員を受け入れるのは初めてという。