井戸兵庫知事、神戸繁昌亭「回っていけるような仕掛け用意」 運営団体に配慮か
兵庫県の井戸敏三知事は24日の定例記者会見で、神戸・新開地で開設が検討されている落語の常設寄席「神戸繁昌亭(仮称)」について、「赤字運営はできないので、少なくとも回っていけるような仕掛けは用意しなくてはいけない」と述べた。今後設立される運営団体などに何らかの形で配慮する方針を示したとみられる。
上方落語協会(大阪市北区)は21日午前に臨時で総会を開き、神戸繁昌亭の開設に協力する方針を決めたと伝わった。総会では表決を前に、寄席の運営は新開地まちづくりNPO(神戸市兵庫区)が担うことで合意したと説明があったという。兵庫県と神戸市は、施設を整備する費用の補助を決めている。
井戸氏は神戸繁昌亭の運営体制について「これからの相談ということになるのではないか」との見通しを示した。「本当は落語協会にもタッチしてもらった方がいいと思われているのかもしれないが、落語協会には協会の事情もあるだろう」と語り、兵庫県としては柔軟に臨む姿勢を見せた。