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神戸港の輸出入総額、11カ月連続で前年比減 円高の影響続く・8月

 神戸税関が20日に発表した8月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入の総額は前年同月比10.3%減の6239億円と、11カ月連続で前年同月を下回った。外国為替市場で円相場が上昇したのが引き続き影響。金額に換算した輸出入額が大幅に減少した。月間の平均為替レートは1ドル=103円24銭と、前年同月の124円16銭に比べ20円92銭(20.3%=IMF方式)の円高・ドル安だった。

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 輸出額は前年同期比9.6%減の3917億円だった。輸出品目別では台湾向けの鉄道用車両や、中国向けの織物用糸および繊維製品、スリランカコスタリカへの自動車などで減少が目立った。半面、米国やイスラエル向けの半導体製造装置、中国向けの科学光学機器などは増加した。

 輸入額は11.6%減の2321億円だった。減少した輸入品目は、ドイツや中国などからの有機化合物、中国やインドネシアからの衣類および同付属品、ブラジルや中国からの鉄鋼など。半面、米国からの大豆や、ドイツなどからの医薬品は増加が目立った。

 輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は1595億円だった。神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は5.9%と、前月比で横ばい。

 神戸港を訪れた外国貿易船の数は569隻で前年同月に比べ8隻多かった。この時点では、8月31日に韓国の海運大手である韓進海運が経営破綻した影響は大きく表れていないもようだ。

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