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TOA、今期純利益3%増に下方修正 日米で伸び悩み、円高も逆風

 音響機器のTOAは2日、2017年3月期の連結純利益が前期比3%増の21億円になる見通しだと発表した。従来予想の25億円から下方修正した。国内と米国で売上高が従来想定を下回る見通しという。さらに円高進行も逆風になる。

 売上高は1%増の462億円、営業利益は微増の36億円を見込む。従来予想は480億円、39億円だった。国内では足元で、駅舎や鉄道車内など交通向けが伸び悩み。米国は前期に鉄道向けの大口案件がなくなった影響以上に売上高が伸び悩む見通し。

 業績予想の前提になる為替レートは1ドル=106円とした。従来は115円だった。

 同時に発表した16年4〜6月期の連結決算は、最終損益が4億円の赤字(前年同期は5600万円の赤字)だった。世界景気の減速などで国内外で減収だった。売上高は前年同期比10%減の81億円、営業損益は2億8900万円の赤字(前年同期は1900万円の赤字)だった。

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