カルナバイオ、iPS由来の細胞活用で岡山大と共同研究
創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンスは25日、「iPS細胞由来がん幹細胞」を創薬活用を目的に、岡山大学と共同研究する契約を結んだと発表した。契約は18日付で結び、期間は同日から1年間。がん幹細胞を使って、がん治療薬の候補を選別する「スクリーニング」の手法確立などを目指す。
岡山大学大学院自然科学研究科・妹尾昌治教授らの研究グループは、マウスのiPS細胞を使った、がん幹細胞を世界で初めて作成。ヒトiPS細胞からの作成にも成功した。妹尾氏らの研究成果である、がん幹細胞の作成技術を導入することで、腫瘍の再発や転移、浸潤といったがん幹細胞の性質に基づいた創薬研究が可能になるという。
契約を結んだこと自体による業績への影響は軽微としている。