7〜9月期の兵庫県GDPは0.5%増 在庫調整が一巡、個人消費2期ぶり減
兵庫県が28日に発表した2015年7〜9月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質で4〜6月期に比べ0.5%増加した。年率換算では2.1%増だった。この期は全国のGDP(改定値)が同0.3%増だった。4〜6月期の0.1%減から2四半期ぶりにプラス成長に浮上したのに呼応する動きといえる。
4〜6月期の成長率を押し下げた在庫調整が一巡したうえ、県外への移出が増えたのも寄与した。公共事業もプラスに転じ、GDPを押し上げたとみられる。一方で、個人消費と企業の設備投資はともに2四半期ぶりの減少に転じた。住宅投資は3期連続の減少で、本格的に民間需要が伸びている様子は見て取れない。
物価変動を考慮しない名目GDPは4兆9815億円と前期に比べて0.8%減少。前年同期に比べると4.3%の増加だった。