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ネスレ、神戸ルミナリエの「ハートフルデー」を開催 障害者ら観覧

 ネスレ日本は2日、神戸ルミナリエの混雑を避けて開幕前に障害者がゆっくりと観覧できるようにした「ネスレ・ハートフルデー」を開催した。ハートフルデーは神戸ルミナリエの開幕前に毎年開催しており、今回で17回目。ネスレの社員が多くボランティアで参加し、「ネスカフェ」など同社の温かい飲み物を配布した。加えて大リーグ・シアトルマリナーズ岩隈久志投手と神戸出身で車椅子バスケットボール日本代表の吉田絵里架選手によるトークショーも開いた。

 来場者には、来年3月11日に発生から5年を迎える東日本大震災被災者に向けたメッセージボードへの記入も呼びかけた。点灯式ではネスレのメラニー・コーリー執行役員が「希望の光を東北に届けましょう」と述べて挨拶した。同じく挨拶に立った久元喜造神戸市長ネスレへの謝辞を述べたうえで「神戸だけでも4571人の方が命を落とされたことへの鎮魂の気持ちとともに、災害に強い神戸を作りたい」と話した。

 スイスのネスレが日本の拠点を神戸市に構えたのは1922年。神戸ルミナリエを開催するきっかけになった1995年の阪神淡路大震災では、神戸・三宮にあったネスレ日本の本社が倒壊した経緯があった。一時は本社機能を姫路市の工場や大阪市の支店などに分散したが、現在は再び神戸・三宮のビルに本社が入居している。

 神戸ルミナリエは4〜13日に開催。4日には点灯式を開く。

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