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川重とシスメックス、医療用ロボットの開発に本格着手 共同出資会社を増資

 川崎重工業シスメックスは医療用ロボットの開発に本格的に着手すると2日に発表した。部品の取り付けなどに使うアーム型の産業用のロボットを医療用に転じた「アプライドロボット」を2016年に、手術支援を目的に新たに設計する「手術支援ロボット」を19年にそれぞれ発売する計画だ。着手に際して両社は共同出資会社「メディカロイド」(神戸市中央区)に25億円を追加出資し、30年には同社の売上高1000億円を目指す。

 両社はメディカロイドを13年10月に設立。神戸医療産業都市を拠点に、大学病院などの医療関係者や企業、行政と連携し、医療用ロボット開発に向けた市場調査を進めていた。こうした中で手術支援ロボットなどが、川重の技術とシスメックスの医療関係での幅広い顧客網を生かせる製品として浮上したという。開発環境はオープンプラットフォーム(開かれた基盤)とし、医療関係者や当局などと連携しやすくする。

 川重とシスメックスの両社はメディカロイドに追加で25億円を折半出資する。このうち12億5000万円を資本準備金に充当し、増資後の資本金は12億6000万円と財務基盤も充実する。メディカロイドは注入を受けた資金でロボットの開発を進める計画だ。

 

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