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三菱重工、神戸造船所で「無線送電」実験に成功 500m先のLED点灯

 三菱重工業は12日、神戸造船所で電線を使わずに電気を離れたところに送る「無線送電」の実験に成功したと発表した。10キロワットの電力をマイクロ波に変換して発射し、500メートル離れた場所に設置した受電装置に接続した発光ダイオード(LED)を点灯した。国内での実験では最も大きな電力で実験し、最も遠く離れた距離で実験が成功したとしている。

 無限と呼べるほどの広さである宇宙空間に太陽光パネル発電を広げ、発電した電気を地球へ送電する際には無線送電の技術が必須になるとみられている。今回の実験は、経産省と宇宙システム開発利用推進機構で進める技術開発の一環として実施した。

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 ただ、無線送電技術の応用範囲は広そうだ。三菱重工も「これまで送電線の敷設が困難であった場所への送電や、洋上風力発電から陸上への送電、また身近な応用例としては、電動車両への無線充電といったものが期待されます」とのコメントを発表している。(写真は送電装置=三菱重工のリリースより)

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