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キリン、神戸市とも連携協定 神戸限定「一番搾り」発売へ

 神戸市は6日、キリンホールディングス傘下のキリン(東京・中野)と包括連携協定を結んだと発表した。神戸市によると、キリンが「より地域に貢献したい」との意向を示したのをきっかけに「神戸市産品の活用や知名度向上」や、キリンビール神戸工場(北区)を利用した環境学習会の開催など9項目について、神戸市とキリンの間で合意した。

 提携の一環として、「一番搾り製法」で製造した神戸限定の「一番搾り」を神戸限定で発売する予定だ。各紙電子版などの報道によると6日に久元喜造神戸市長キリンビールの布施孝之社長が記者会見し、神戸限定の一番搾りを5月にも発売することを明らかにした。

 キリンは神戸市で開催する各種イベントに協賛するなど地域貢献に取り組んできたが、神戸市との連携でCSR(企業の社会的責任)活動を強化する。キリンは昨年1月に兵庫県と連携・強力協定を結んだ。これに基づき工場内でレストランで地元産の農作物を利用したメニューを提供しているほか、毎月第4土曜日に地元産品を販売する「ひょうごマルシェ」を開催するなどしている。 

 閉鎖したキリンビール尼崎工場に代わって、1997年に神戸工場を稼働させたことが、キリンと神戸市の「縁」になった。フルーティーな味わいで、缶のデザインも従 来のキリンビールとは一線を画す青を基調とした「神戸ビール」を過去に製造した経緯もあり、キリンは「神戸ブランド」を活用した商品作りにも取り組んできた。

 

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