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兵庫県、16年度予算に「地域創生」に40億円 編成方針を発表

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 兵庫県は9日、井戸敏三知事=写真は記者会見の動画より=の定例記者会見で2016年度の予算編成方針を発表した。新規事業のための予算措置のうち40億円を「地域創生枠」とし、人口減対策や地域活性化などに充てる。井戸氏は予算編成を巡り財政環境が「現状より好転を見込めず厳しい状況」との認識を示した。このため予算を使い切る意識を是正する「予算節約インセンティブ制度」の積極活用も促す。

 従来の新規事業枠を30億円設けることから、地域創生枠と合わせて新規事業枠は70億円になる。15年度の当初予算である35億円から倍増する計算だ。

 地域創生枠について井戸氏は10日朝に出演したラジオ関西の番組で「地域創生のために千世をしぼっていこうという象徴」と説明した。40億円の金額枠について「配分は難しい、予算編成の段階で十分に検討したい」とも話した。

 予算節約インセンティブ制度は、歳出節約額の全額や命名権ネーミングライツ)や広告掲載、ネット競売を利用した不用品の売却などによる収入の半分を別途予算措置する。新たな予算獲得のために、既存事業の見直しなどが進むようにした。

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