兵庫県の20年債、利率0.443%・100円で条件決定 発行額200億円
兵庫県は28日、20年物の公募地方債「兵庫県第29回20年公募公債」の発行条件を決めた。表面利率は0.443%で発行価格は100円(応募者利回り0.443%)とした。新発20年物国債(158回債)利回りに対する上乗せ幅(スプレッド)は0.050%になった。発行額は200億円。主幹事はSMBC日興證券、みずほ証券、岡三証券の3社が共同で勤めた。
機関投資家向けに販売した。9時40分に募集を開始し、主幹事は9時42分に完売を確認したうえで均一価格リリースを宣言。流通市場での取引に移った。発行日は11月9日で、償還日は2036年11月7日。利払いびは毎年5月9日と11月9日。
前回債である6月に発行した20年物の兵庫県債(発行額250億円)は利回り0.273%、スプレッドは0.055%だった。国債利回りが上昇した影響で利回りが上昇したようだが、前回債より発行額が減ったことや公募地方債に対する投資家の根強い人気などを背景にスプレッドは縮小したとみられる。