「延長50回」明石トーカロ球場、命名権の契約更新 トーカロが値上げ申し出る
トーカロは兵庫県立明石公園・第一野球場(写真)の命名権契約を更新することで兵庫県と合意した。兵庫県が3日発表した。2016年3月末で命名権の契約が終了する「明石トーカロ球場」の愛称を、年400万円を県に支払うことで引き続き21年3月末まで使用する。10日に契約を締結する予定だ。
命名権の使用料金は、従来の年300万円から100万円の値上げ。兵庫県によると、値上げはトーカロが申し出たという。同球場では2014年夏の全国高等学校軟式野球選手権大会の準決勝で、崇徳学園と中京高校が4日間にわたり延長50回におよぶ長い試合があった。このとき記録的な試合展開に加え、「明石トーカロ球場」の愛称も全国ニュースとして幅広く伝わった経緯があった。
兵庫県は命名権の使用料を球場の施設整備に充てている。夏場に水を霧状に吹き出して利用者が暑さをしのげるようにするドライミストなども、命名権の代金で整備した。