神戸経済ニュース

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神戸製鋼の石炭火力発電所計画、知事意見でCO2削減など強調

 兵庫県は24日、神戸製鋼所が神戸市灘区の製鉄所跡地で進めている石炭火力発電所の計画で環境評価の知事意見をまとめたと発表した。二酸化炭素(CO2)の排出削減について数値で示すよう求めたほか、近隣住民への説明を徹底するよう強調した。環境評価法に基づく知事意見で、同日付で経済産業相に宛てて送付したという。

 井戸敏三知事は同日の定例記者会見で、「石炭火力だからCO2フラット(削減)をしなくていい、ということではない」と指摘。「きちんとしたアセス(評価)で、対応策を講じなくてはいけない」と答えた。

 神戸製鋼は神戸製鉄所(灘区)の操業を2017年に停止する予定。その跡地で、石炭火力の発電所を計画している。発電所の運転開始は21年度を見込む。

 兵庫県内では神戸製鋼のほか、関西電力などが石炭火力発電所の建設を予定する。今後も同様にCO2削減について指摘するのか、との記者の質問に井戸氏は「そうだろう。神戸製鋼に厳しく、関電に甘くといった姿勢はあり得ない」と述べた。

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