川重、米首都の地下鉄220両を追加受注 過半数が川重車に
川崎重工業は13日、ワシントン首都圏交通局(WMATA)から地下鉄の車両220両の追加受注を受けたと発表した。契約金額は約4億ドル(約480億円)。米ネブラスカ州のリンカーン工場で製造し、2018年から19年にかけて順次納入する予定だ。
今回受注した車両は7000系と呼び、2010年に最初に64両を受注した。この64両には、WMATAが追加注文する権利が付いており、今回はその最後の権利行使になる。納入が終われば7000系は合計748両になり、WMATAが保有する車両の過半数を川重製で占める。
米国では今後も東海岸を中心に、鉄道の新設や老朽化した車両の更新などが相次ぐとみられている。首都であるワシントン特別区の地下鉄で川重製の車両が普及することで、米国の他の都市交通や高速鉄道などでも受注が増えることへの期待が高まりそうだ。(写真は米国で走行中の7000系車両=川重の発表資料より)