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川重の前期、純利益34%増 2期連続の最高益、米ボーイング向けなど増加

 川崎重工業が28日に発表した2015年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ34%増の516億円だった。米ボーイング向けに787型機の分担製造品が伸びた航空宇宙部門など、ほぼ全分野が増収で2期連続の過去最高益を達成した。期末配当は1株あたり7円とし、年間では前の期比4円増配の10円とした。

 売上高は7%増の1兆4861億円、営業利益は21%増の872億円だった。営業利益のうち363億円を航空宇宙部門が稼ぎ出した。米ボーイング向けでは767型機、777型機の分担製造品も増加。航空エンジンの分担製造品が伸びたガスタービン・機械部門も伸びた。平均為替レートは1ドル=109円51銭、1ユーロ=139円34銭になり、円安の恩恵も受けた。

 併せて発表した16年3月期の連結業績予想は、純利益が34%増の690億円になる見通し。防衛省向けの増加が見込まれる航空宇宙部門が引き続き収益をけん引する。前期は減益だった車両部門が、北米やアジアなどの海外鉄道向けに伸びて増益に転じる見込み。年間配当は前期比2円増配の12円(うち中間5円)の予定とした。

 売上高は11%増の1兆6500億円、営業利益は17%増の1020億円を見込む。

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