神戸市、水道に関する広報活動でノーリツと協定

　神戸市は30日、水道に関する広報活動でノーリツと協定を結んだと発表した。ノーリツの主力事業は生活に密着しているうえ、水を大量に消費する。このため共同での広報活動で水道や風呂を巡る市民の意識を高められる一方、ノーリツの企業イメージ向上にも寄与するとの判断があったようだ。

　協定に基づいて、５月中旬までに広報チラシを共同で作成。５月の水道週間に共同でのイベント開催や、７月に神戸市内で開催する水道技術国際シンポジウムでもイベントの共催を予定するという。神戸市によると、水道に関する広報活動で自治体と民間企業が連携するのは初めて。

　このところ神戸市による地元企業との協定や連携を急いでいる。今回のノーリツに加え、最近では和田興産、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン（Ｐ＆Ｇ）ジャパンなどとの連携を発表した。神戸市は自治体として民間のノウハウを吸収するとともに、企業の地元密着意識を醸成し、中長期的に本社機能の市外転出を抑える狙いもあるとみられる。