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アシックスの新中期計画、2020年の売上高7500億円以上に 米社買収も発表

 アシックスは12日、最終年度の2020年12月期に連結売上高を7500億円以上にすることなどを柱にした新たな中期経営計画を策定したと発表した。引き続きランニングシューズなどがけん引する形で、海外市場を中心とした収益拡大を狙う。掲げた目標の達成には、主力のランニングやテニスなどのシューズを拡大させるのに加え、ライフスタイル分野でのアシックスブランドの浸透に本格的に取り組む必要がありそうだ。

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 各分野の収益目標を前期実績と比較した(表、数値は連結)ところ、ランニングやトレーニングといったすでに世界的にも知名度やシェアの高い分野の一段の伸びを見込むと同時に、ライフスタイル分野の収入を2倍に伸ばす目標になっている。この分野では米ナイキや独アディダスなど世界トップと真正面から競合する可能性が高く、目標の達成にはさらなるブランドの浸透が必要になりそうだ。アシックスは20年のオリンピック・パラリンピック東京大会ではゴールドパートナーとしてスポンサー契約を結んでおり、こうした機会も積極的に活用する構えとみられる。

 ランニング分野の強化策としては同日、米フィットネスキーパー(マサチューセッツ州ボストン)を買収すると発表。同社はスマートフォン全地球測位システム(GPS)機能を活用し、ランニング、ウォーキング、サイクリングなどの運動を追跡・記録するアプリ「Runkeeper」を運営する。アシックスの顧客との連動などでシューズやサービスの付加価値向上などにつなげる考えだ。

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