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アシックスの前期、純利益102億円 海外でランニングシューズなど好調

 アシックスが12日に発表した2015年12月期の連結決算は、純利益が102億円だった。決算期変更で9カ月間だった14年12月期の222億円に比べると54%減少した。欧米では主力のランニングシューズなどが伸びたが、国内で希望退職などを実施したのに伴い事業構造改革費用50億円を特別損失として計上したことなどが響いた。

 売上高は4284億円、営業利益は274億円だった。前の期は3540億円、304億円だった。直営店が増加したブラジルでは、通貨レアルが対ドルで下落した影響で仕入れコストが上昇。さらに景気悪化に伴う貸倒引当金の積み増しで、南北アメリカ地域での利益は前年の同期間に比べ88%減少した。欧州、アジアではランニングシューズなどが好調で増益だった。

 同時に示した16年3月期の純利益は前期比81%増の185億円になる見通し。前期に計上した構造改革費用がなくなるうえ、ランニングやトレーニングなど手軽にできるスポーツの浸透による増収効果を見込む。売上高は2%増の4370億円、営業利益は6%増の290億円を予想する。配当計画は前期据え置きの年23円50銭の予定。

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