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住友ゴム、一転の営業減益見込み 国内新車向けタイヤなど苦戦

 住友ゴム工業は5日、2015年12月期の連結営業利益が前期比10%減の780億円になりそうだと発表した。従来予想である4%増の900億円から一転して減益見通しになった。国内では新車向けタイヤの販売本数が従来想定を下回るとみられるうえ、海外では市販用タイヤの販売本数がジアでの需要減速を受けて減少、販売価格も下落する見通しを織り込んだ。売上高は1%増の8500億円の見通し。従来予想は9000億円だった。

 一方、純利益は9%増の580億円になる見通し。従来予想の550億円から上方修正した。10月1日付で米タイヤ大手グッドイヤーとの提携を解消し、共同出資していた4つの販売会社の持ち分変更と、提携解消に伴う現金約325億円を受け取ったことなどを織り込んだとしている。

 同時に発表した2015年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比22%増の387億円だった。前年同期に比べ固定資産の除却損が少なかったほか、税金費用が減少したことなどが寄与した。売上高は2%増の5900億円、営業利益は13%減の425億円だった。

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