９月16日にルワンダのビジネスセミナー 参加者募集、神戸市など主催

　神戸市は25日、同市の企業にアフリカのルワンダ進出を促すセミナーを９月16日に開催すると発表した。人口の増加などを背景に経済成長が続くアフリカの中でも、比較的治安が安定しているルワンダでの事業機会などについて、関係機関が情報提供する。セミナーには100人程度の参加を予定しており、参加者の募集も開始した。

　セミナーでは、日本企業によるルワンダでの事業機会についてルワンダ商工会議所のクレメント・ウワジェネバ会頭が講演するほか、国際協力機構（ＪＩＣＡ）の担当者が現在現地で展開する事業を紹介。後半ではルワンダで実際にビジネスに携わった日本人らが、現地のビジネス事情などについて討論する。

　神戸市は昨年、ルワンダに職員を派遣。首都キガリの商工会議所と意見交換などを開始した。25日の定例記者会見で久元喜造神戸市長は、今回のセミナー開催について「フロンティアであるルワンダとのビジネス交流に期待を持ちたい」と意義を強調。「多くの人にルワンダとのビジネス交流を知ってもらい、議論もしてほしい」と語った。

　ルワンダは初代中央銀行総裁を日本人が務め、第２次世界大戦後の経済復興に携わった経緯がある。1994年に発生した民族対立に端を発する大虐殺事件後、国の再建にはＪＩＣＡや国内企業が協力。ＵＣＣ上島珈琲の技術指導でコーヒーの高品質化や生産効率の向上などにも取り組んだ。

　セミナーは神戸市のほか、神戸情報大学院大学、ＪＩＣＡ関西、ジェトロ（日本貿易振興機構）神戸、ひょうご・神戸国際ビジススクエア、ルワンダ大使館、ルワンダ民間セクター連合ＩＣＴ商工会議所、ルワンダ開発局が共同で主催する予定だ。参加費は無料で、希望者はジェトロ神戸のウェブサイトから９月11日までに申し込む。（写真は記者会見でセミナーへの参加を呼びかける久元市長＝25日、神戸市が公開した動画より）