神戸経済ニュース

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「神戸ときめき商品券」の経済効果21億円 神戸市がアンケートから推計

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 神戸市は2015年8月に販売したプレミアム付き商品券「神戸ときめき商品券」の経済効果は21億4800万円程度だったとの推計を発表した。商品券の販売時や利用時に配布したアンケート用紙について、郵送により回収した有効回答2221件を集計。商品券に誘発された消費金額を集計した。(写真は神戸ときめき商品券=神戸市の発表資料より)

  1万円で購入した商品券の額面は1万2000円で、額面分の買い物ができる。この額面1万2000円あたり、現金と併用して買い物した金額は平均1万7828円になったという。このうち商品券に誘われて「うっかり多めに使ってしまった金額」は平均2819円だったという。また、商品券がなければ神戸市外で消費したであろう金額は同1961円だった。神戸市は2819円と1961円の合計4780円を経済効果と位置付けた。

 神戸ときめき商品券は1万円で45万冊を発行。このうち99.87%が使用された。このため4780円に45万と99.87%を掛け算すると、およそ21億4800万円になる。神戸市は12億円を投入しているため、経済効果が費用を上回ったと説明した。もっとも、商品券を使った買い物以外の消費が抑制されたかどうかは、アンケートからは分からない。こうした補助金による消費促進は、単に需要の先食いにとどまった可能性は残る。

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