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イスラム教徒向けの礼拝所設置 六甲山スノーパーク

 阪急阪神ホールディングス傘下の六甲山スノーパーク(旧六甲山人工スキー場)は11日、今季からイスラム教徒向けの礼拝所をゲレンデ付近に設置したと発表した。ビザ取得要件の緩和などもあって、マレーシアやインドネシアといったイスラム圏からの訪日観光客が増えていることに対応する。レストレランでは豚肉や酒類を使用していない料理を分かりやすく表示した。

 近年、JR東日本が台湾でテレビコマーシャルを増やすなど、日本での雪遊びをキャンペーンしたこともあり、台湾からの観光客を中心に外国人の来園客が増えていたという。さらにイスラム教の禁忌などに抵触しない「ハラール対応」をアピールして、足元で増えつつあるイスラム圏からの観光客の取り込みを狙う。

 六甲山スノーパークでは、これまでもタブレット(多機能携帯端末)を利用した翻訳アプリの活用や中国語を話せるスタッフの増員、園内放送の多言語化など、外国人受け入れの取り組みを強化してきた。2014年度は正確に把握できる団体客だけで約1万6750人の外国人を受け入れたという。13年度の約8300人から大きく伸びた。

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