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神戸市が「どぶろく特区」申請 少量でも酒やワイン生産販売

 神戸市は18日、西区と北区の一部を対象として、いわゆる「どぶろく特区」の適用を政府に申請すると発表した。自らレストランなどを運営する農家が、自家製の米や果実から作る「どぶろく」や、ワインなどの果実酒を有償で提供しやすくする。通常は酒類製造免許を取得するには年間6キロリットル以上を製造する必要があるが、特区内では生産量が少なくてもよい。

 西区押部谷町には、神戸ワインを醸造する農業公園の周辺などで梨や桃、柑橘(かんきつ)類などの果物が栽培が盛んだ。一方、北区も酒米である山田錦の産地として知られる。こうした神戸市の中心部からも比較的近い産地のレストランなどに、観光客などを呼び込むのが狙いとみられる。

 神戸市は「人と自然との共生ゾーン特区」の名称で展開する予定だ。神戸市によると、どぶろく特区は3月末時点で182カ所。兵庫県内では篠山市丹波市養父市などが適用を受けている。神戸市が指定されれば政令指定都市では初めてになるという。

 

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