神戸港、輸出入総額30カ月連続で増加 対前年比・8月
神戸税関が17日に発表した8月の貿易統計速報では、神戸港を通じた輸出額と輸入額の総額が6958億9300円と、前年同月の6958億6100万円を上回り30カ月連続で前年同月を上回った。昨年8月と比べて輸出が165億円減少、輸入が165億円増加した。輸出が前年同月を下回ったのは、今年2月以来6カ月ぶり。
輸出額の総額は4332億円で、前年比3.7%減少した。品目別ではレンズや液晶画面用の偏向板フィルムなどを指す「科学工学機器」や「半導体製造装置」が中国向けに落ち込んだ。このほか航空機向けエンジンなどが含まれる「原動機」が英国向けに減少するなどした。
輸入額の総額は前年比6.7%増の2626億円。品目別では「無機化合物」と「果物」がそれぞれ8月としては過去最高の輸入額を記録した。いずれも米国からの輸入を中心に増加が目立った。
神戸港では差し引きで輸入超過が続いた。輸出超過額は1706億円で、前年同月に比べ16.2%減少した。月間の平均為替レートは1ドル=124円16銭と、前年同月の102円15銭から22円01銭(17.7%=IMF方式)の円安・ドル高だった。