神戸港、輸出入総額は27カ月連続で前年同月比増 ５月

　神戸税関が17日に発表した５月の貿易統計速報では、神戸港を通じた輸出額と輸入額の総額が6934億円と、前年同月の6933億円を１億円上回り27カ月連続で前年同月を上回った。昨年５月と比べて輸出が45億円増加した半面、輸入が44億円減少。差し引きで、かろうじて総額で前年同月を上回った形だ。
　輸出額は１％増の4374億円。地域別では米国向けが15.1％増の699億円と９カ月連続で前年比増、欧州（ＥＵ）向けが4.1％増の504億円と８カ月連続の前年比増だった。一方、アジア向けは0.5％減の2640億円と３カ月ぶりの前年比減。このうち中国向けは6.4％減の894億円だった。
　輸入額は1.7％減の2560億円だった。地域別ではＥＵからの輸入が18.6％減の384億円と３カ月連続で前年比減だった。米国からは0.8％減の383億円と４カ月ぶりのマイナスだった。
　この結果、神戸港では引き続き輸出超過の状態が続いた。輸出超過額は1814億円と、前年同月比で5.1％増えた。月間の平均為替レートは１ドル＝119円49銭だった。前年同月の102円12銭から17円37銭の円安になった。