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TOA、遠隔カメラの新製品で見守りサービス LTE専用回線を利用

 放送機器などを製造販売するTOAは通信機能を内蔵した遠隔カメラ「タウンレコーダー」(写真=TOAの発表資料より)を17日に発売した。通信機器を別に接続することなくスマートフォンスマホ)などで採用しているLTE方式で通信できる。新製品を活用した「遠隔見守りサービス」の受け付けも始めた。

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 カメラは録画機能も一体化しているうえ、LTE方式の高速通信が可能で有事の際には遠隔地からでも映像を見て確認ができる。通信にはKDDIの専用回線うため、情報も漏れにくい。通常の家庭用電源があれば、通信用ケーブルが敷設できない場所でもカメラを設置できる。防塵、防滴性能も備え、雨がかかる屋外への設置も可能だ。

 こうした機能を活用し、カメラの設置者にカメラの故障を知らせたり、カメラのライブ映像を遠隔地で確認できたりする「見守りサービス」を提供する。故障の場合に関係者に対しメールを配信するメンテナンスプランはカメラ1台あたり月額税込み2200円、カメラの映像が常時確認できるプランは同1万4800円など。

 監視カメラは従来の防犯用だけでなく、豪雨による河川のはんらんを事前に察知するためなど防災用としても期待が高まっている。別売りのスピーカーを取り付ければ、現場と離れた防災センターで映像を確認しながら避難誘導といった使い方も想定できる。TOAは自治体や広域施設向けの用途を中心に、幅広い用途を開拓する計画のようだ。

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