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ネスレ日本、キッチンカーで「買い物弱者」を支援 秋田・大館

 ネスレ日本は同社が提供する厨房(ちゅうぼう)付きの車両などを活用して、買い物弱者を支援するプロジェクトを秋田県大館市で展開する。大館市と9月29日付で「地域活性化プロジェクト」について大館市と連携協定を結んだ。(写真はキッチン付き車両=ネスレ日本の発表資料より)

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 自前の食事メニューに合わせてネスカフェを販売することを条件に、厨房付き車両または冷蔵設備付き車両を貸し出すネスレ日本が設定した「キッチンカー」という枠組みを活用。同社は今回、大館市に厨房付きと製造設備付きそれぞれ1台ずつを貸し出す。

 大館市が委託した事業者は、ネスカフェのほか地元産品を使った惣菜、めん類、お弁当、地場野菜などを販売しながら、店舗がない集落などを巡回。見守りを兼ねて個人宅への配達も手がける。見守りにはコーヒーを入れるとアプリで知らせる通信機能付きコーヒーマシン「ネスカフェゴールドブレンドバリスタi」の活用も検討している。

 ネスカフェを囲んで住民らが集まるイベントなども大館市と協議しながら企画する。ネスレ日本は今回の大館市でのプロジェクトを、ネスカフェの拡販と地域の課題解決を両立させるテストケースと位置付ける。活動の方向性が一致する他の自治体とも連携を広げる構えだ。

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