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みなと銀、生命保険の手数料を開示へ 三井住友銀と同じ10月から

 みなと銀行は23日、生命保険商品の販売実績に応じて保険会社から受け取る手数料を10月から開示することを決めたと発表した。手数料の透明化によって、窓口で顧客に最も適した商品を販売する姿勢を強調。フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)を明確にする狙いがある。

 金融庁は、銀行の持続的な収益確保のために顧客との信頼関係の構築が不可欠として、生命保険の手数料開示を銀行に求めてきた。大手銀などが金融庁が予定した通り10月から開示の方向に動く半面、地銀の一部には収益への影響を懸念して反発する動きが出ているもよう。

 一方でみなと銀は、親会社の三井住友銀行を傘下に収める三井住友フィナンシャル・グループが3月29日付で「フィデューシャリー・デューティー宣言」を公表したのを重視。三井住友銀と同じタイミングで手数料を開示して顧客サービス向上の姿勢を打ち出す構えだ。三井住友銀は8月22日に、10月からの手数料開示を発表していた。

 生命保険の販売実績に応じた手数料を巡っては、顧客に見えづらく保険料が割高になる要因になっているなどの批判がある。

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