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神戸運輸監理部、マレーシアとスーダンの検査官訓練を受け入れ

 国土交通省神戸運輸監理部は5日から14日まで、マレーシアとスーダンの検査官を受け入れ、外国船への立ち入り検査を訓練すると発表した。神戸運輸監理部の検査官が指導役を担い、神戸港に寄港する外国船が国際条約で定めた安全基準を守っているかを確認する立ち入り検査(Port State Contol、PSC)を実施する。

 船舶は国境をまたいで航海するため、安全基準を国際条約で決めており、船舶の登録国(旗国)が安全検査する義務を負う。だが旗国に管理能力が不足していたり、船員が未熟だったりと、安全基準を守れずに海難事故につながるケースもある。こうしたリスクを抑えるために寄港船に対して実施するのが今回訓練する立ち入り検査だ。

 海外検査官の訓練を受け入れることで、国際的にPSCの質を高め、安全基準を満たさない船舶の航行を減らす狙いがある。アジア・太平洋地域では東京を拠点にPSCの質を高める協力体制ができており、今回の受け入れもその国際貢献の一環。8月22日から2週間、横浜での座学研修を終えた海外検査官21人のうち2人が、神戸の現場研修に配属される形になっている。

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