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川重、「対話するオートバイ」の開発に着手 ソフトバンクのAI活用

 川崎重工業は25日、人工知能(AI)を活用して運転手と意思疎通ができるオートバイの開発に着手したと発表した。運転手と対話することで、オートバイが運転能力の高さや意思などを感じ取り、運転手に対する安全情報の提供や、マシンのセッティングなどもできるようにする。

 搭載するAIはソフトバンク傘下のcocoro SB(東京都港区)が開発した「感情エンジン・自然言語対話システム」だ。同社が製造するロボット「ペッパー」に搭載した人工知能の一部になるとみられる。運転手からの音声情報と車両情報をインターネットを通じたクラウドシステムで解析し、結果を運転手や車両に返す形になる。

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 結果としてオートバイと対話を重ねるごとに、オートバイ自体が運転手の個性を反映した独自の車体に進化する。川重は運転手がオートバイの楽しさの1つに、乗りこなす喜びがあるとみており、車両がそれぞれ個性を持つようになるAIの活用に着目したという。(図は開発のイメージ=川重の発表資料より)

 7月21日にはホンダとソフトバンクが、同様にAIの「感情エンジン」を活用した自動車の共同研究に乗り出すと発表していた。

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