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カルナバイオ、「共結晶構造解析」「結晶化グレードタンパク」を代理店契約で提供

 カルナバイオサイエンスは18日、「共結晶構造解析サービス」と「結晶化グレードタンパク質」を海外企業の代理店として提供すると発表した。共結晶サービスはスウェーデンのサロミクス・バイオストラクチャーズ(ルンド市)、結晶化グレードタンパク質はカナダのイニキシウム(ケベック州ラバル市)とそれぞれ代理店契約を結ぶことを、同日開催の取締役会で決議した。

 共結晶サービスは、製薬会社などが医薬品候補として開発した化合物とタンパク質がどう結びつくかについて、共結晶と呼ばれる結晶を作りエックス線を使って構造を解析する。結果が新たな化合物を作る際の参考になるという。結晶化グレードタンパク質は製薬会社が自ら共結晶を作成する際に使用する。いずれも創薬研究を支援するサービスと材料だ。

 カルナバイオは共結晶サービスと結晶化グレードタンパク質を2009年6月から、独クレラックス社の代理店として提供していた。だがクレラックスを中国企業が買収したことで、今年6月30日に代理店契約が終了。同サービスなどが提供できなくなっていた。

 新たな代理店契約などによる16年12月期の業績への影響は軽微としており、今期の連結業績予想は変更しない。

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