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久元神戸市長、新長田「庁舎の完成待たずにぎわい創出」 確定申告会場を誘致

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 神戸市の久元喜造氏市長(写真=神戸市が公開した動画より)は10日の定例記者会見で、大阪国税局の長田税務署と須磨税務署の確定申告会場を、震災復興事業が続く新長田地区(神戸市長田区)に誘致したと発表した。同地区には神戸市と兵庫県の合同庁舎が2019年に完成する計画だが、久元氏は「庁舎の完成を待たずに一定のにぎわい創出効果が見込まれる」との期待を述べた。

 確定申告の期間である2017年2月2日から3月15日に開設する。場所は復興事業で建設した商業施設と住居の複合ビル「アスタくにづか」の5番館南棟2階。「新庁舎ができると、ちょうど渡り廊下で結ばれるところ」と久元氏は説明した。

 新庁舎建設で県市の税部門を集約するとあって、「国税についても新長田でサービスを行うのが納税者の利便性に資することから、大阪国税局に検討をお願いした」(久元氏)という。これを受けて同国税局は確定申告会場を公募し、神戸市が応募した。

 期間中には長田・須磨の両税務署の管轄地域である神戸市長田区、須磨区垂水区から1万8000人が確定申告に訪れる見込み。1カ月強とはいえ、JR新長田駅からの通り道になる大正筋商店街は、大幅に日中の人通りが増えるとみられる。久元氏は「大阪国税局の関係各位に感謝を申し上げたい」と謝辞を述べた。

 さらに久元氏は新長田の新庁舎建設を発表して以来「いろいろな『士業』のみなさんから、アスタくにづかに入りたいと問い合わせがあった。既に弁護士、税理士、社会保険労務士の3件の方が入居した」と明らかにした。「それ以外にも問い合わせが相次いでおり、にぎわいが少しずつ増しているのはありがたいことだ」と話した。

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