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カルナバイオ、米J&J傘下ヤンセン社とのライセンス契約終了 販売権など返還

 カルナバイオサイエンスは5日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)傘下のヤンセンバイオテック社(米ペンシルバニア州)と結んでいた「低分子キナーゼ阻害薬プログラム」に関するライセンス契約を終了すると発表した。カルナバイオが開発を進めてきた同プログラムについて全世界での独占的な開発・販売権をヤンセンに与える内容だった。

 ライセンス契約を終了する理由についてカルナバイオは、ヤンセン社の「戦略上の理由」としている。どういった医薬品候補の化合物を対象に契約を結んでいたかは、明らかにしていなかった。ヤンセン社との契約は終了したが、カルナバイオは同プログラムは引き続き医薬品開発には有望とみており、引き続き単独で開発を続けて新たな導出先を模索する。

 2016年12月期の連結業績への影響はないとしている。ただ同社は創薬事業の業績予想をもともと発表していない。前期はヤンセン社から受け取った一時金が寄与し、上場来初の最終黒字を記録した。

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