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アシックス、ロート製薬と「足の疾患」で提携 用具など共同研究開発

 アシックスとロート製薬は20日、「足の疾患(しっかん)」に着目して歩行運動(ウォーキング)を支援するシューズや中敷き、スキンケア製品などを共同で研究開発すると発表した。6月に日本で初めて「足病学」を軸に診療センターを設置した下北沢病院(東京都世田谷区)を研究拠点にする。

 生活習慣病の予防などには一般に適度な運動が良いとされており、身体への負担が相対的に軽微なウォーキングをすすめるケースは多い。ただ足の痛みやしびれ、巻きづめや外反母趾(がいはんぼし)などがあれば、ウォーキングの妨げになる。むしろウォーキングによって症状を悪化させることにもなりかねない。

 このためアシックスが持つ靴や中敷きに関するノウハウと、ロート製薬が持つスキンケアの知見や技術を出し合い、個人の状態に応じた歩きやすい靴や足の皮膚の手入れに使いやすい用具やスキンケア製品の開発を目指す。下北沢病院による医師の視点も取り入れることでウォーキングを促し、長く健康で過ごせる健康寿命の長期化を狙う。

 製品開発のスケジュールや投入する研究開発費などは現時点で特に発表していない。まずは3者でどういった取り組みが可能か検討するとみられる。

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