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住友ゴム、ブラジル工場でトラック・バス用タイヤ生産 100億円投資

 住友ゴム工業は20日、ブラジル工場(パラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市)でトラック・バス用タイヤを生産することを決めたと発表した。3億1200万レアル(約100億円)を投入し、日に500本を生産できる設備を新設。2019年3月の稼働を予定する。

 現在、トラック・バス用のタイヤは日本から輸出して販売しているが、ブラジルでは同分野で2%程度の成長が続いていることから現地生産に踏み切る。安定供給や為替リスクの回避につなげる構えだ。

 ブラジル工場で現在1日に1万5000本を生産している乗用車や小型トラック向けタイヤも増産投資する。17年以降に、トラック・バス用とは別に1億7500万レアル(約56億円)を投じる計画という。

 現在のブラジルは、資源価格の下落や、米国の利上げによる資金流出の懸念などで経済環境が厳しい。ただ人口の増加などで中長期的な市場の拡大が見込めるとも判断しようだ。加えて、住友ゴムは2015年に米グッドイヤーとの提携を解消し、「ダンロップ」「ファルケン」の両ブランドを使った世界展開を独自で計画できるようになった。シェア拡大に向け積極策を取りやすくなった面もあるようだ。

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