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15年度の神戸港、コンテナ取り扱い3位浮上 13年ぶり名古屋港抜く

 国土交通省が15日に発表した2015年のコンテナ取扱貨物量(速報値)によると、神戸港のコンテナ取扱個数は全国の港湾で3位と、昨年の4位から浮上した。2002年以来13年ぶりに名古屋港を抜いた。全国の貨物量が減少する中、西日本の港湾から貨物を集め、神戸港から基幹航路に乗せる集荷施策が奏効した。

 15年のコンテナ貨物は20フィートコンテナ換算で2116万個と、前の年に比べ3.0%減少した。コンテナ貨物が前の年に比べ減少したのは08年以来7年ぶりだ。コンテナ貨物が減少した理由については、国交省は「外貿コンテナ貨物量の約4割を占める中国の貿易総額が6年ぶりに減少した影響が大きいと考えられる」としている。

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 一方で神戸港は国が主導して、国内の港湾から輸出する貨物をいったん神戸港に集める「国際フィーダー輸送」を積極化。5大港(東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港)では神戸港が唯一、前の年に比べて取扱個数が伸びた。2015年の神戸港のコンテナ貨物取扱個数は20フィートコンテナ換算で270万6967個で、阪神淡路大震災の前年である1994年(292万個)以来の高水準になった。

 首位は14年と同じ東京港、2位も引き続き横浜港だった。このほか那覇港が8位から7位に、仙台塩釜港が13位から11位に順位を上げた。全国の港湾運営者が集計した昨年の取扱高を国交省が集計した。

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