神戸経済ニュース

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ポートライナー・六甲ライナーの通学定期運賃を値下げ 来年4月販売分から

 神戸新交通は14日、三宮からポートアイランドを経て神戸空港を結ぶ「ポートライナー」と、JR住吉駅六甲アイランドを結ぶ「六甲ライナー」の通学定期運賃を値下げすると発表した。大人1区間の6カ月定期で5050円安くする。9月に国土交通省に新運賃を届け出て、2017年4月1日に販売する定期券から新料金を適用する計画だ。

 ポートアイランド六甲アイランドともに大学や高校があり、通学で利用する乗客は多い。平日朝は学生や生徒の通学ラッシュ時間帯があるほどだ。このため通学定期の値下げには要望が強かったという。神戸新交通の株式を約77%保有する神戸市も、子育て支援の観点から通学定期運賃の値下げを求めた。

 神戸新交通は2015年3月期の純利益が2億6100万円、おおむね鉄道事業での収支を示す営業利益は6億7900万円と黒字経営が続いている。累積損失も着実に減少傾向をたどっている。久元喜造神戸市長は14日の定例記者会見で、神戸新交通が「6000万円の減資と約4000万円の経費節減によって、1億円規模の財源を捻出(ねんしゅつ)できるようになった」と値下げの背景を説明した。

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