世銀、神戸市など４都市を選定 「都市間パートナーシッププログラム」

　世界銀行は４日、神戸市など日本の４都市を「都市間パートナーシップ」に選定したと発表した。各都市が独自に解決策を模索して得たノウハウを途上国向けに共有するのが狙いで、今回が第１回目の選定だ。世銀が日本の自治体と組織的な協力に踏み切るのは初めて。神戸市は情報通信技術（ＩＣＴ）と震災の教訓を踏まえた街づくりに関して情報や知見などを提供する。

　神戸市のほか、横浜市、富山市、北九州市を選定した。世銀は今回選定した都市の関連機関などと、ノウハウの文書化（ナレッジノート）や事例研究（ケーススタディ）、マニュアル類などの整備（ツールキット）、効率的な技法への誘導（グッドプラクティスガイド）、知見普及に向けた普及に向けたビデオ映像などを作成する計画という。

　世銀は今後、各都市と具体的な連携・協力の内容を詰め、都市ごとに協定を結ぶ。将来的には今回の４都市以外とも協力関係を結ぶ計画としている。ただ、世銀が収集した知見やノウハウなどを、どういった都市にどういった形で共有するのかはスケジュールも含めて現時点では明らかでない。