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日銀短観、製造業の改善目立つ 先行きは慎重な見方が大勢

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 日銀神戸支店が1日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、6月調査)の兵庫県分 では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から1ポイント改善の0だった。特に製造業では6ポイント改善のマイナス2。半面、非製造業は4ポイント悪化のプラス3と悪化が続いた。3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業でマイナス5と、足元の0から悪化する見込みだ。

 業種別では、鉄鋼と非鉄金属の改善が目立った。一方、はん用機械、業務用機械などが悪化した。規模別では、大企業と中小企業が改善したのに対し、中堅企業が悪化した。
 資金繰り判断DIは、3月に比べ大企業で「楽である」と答えた会社の割合が大企業で増えた。中堅・中小企業は横ばいだった。金融機関の貸出態度は引き続き緩いと感じている企業が多いようだ。借入金利は低下していると感じている企業が依然として多いがようだが、大企業では上昇した企業が相次いだようだ。
 同時に発表した日銀神戸支店の管内金融経済概況では、兵庫県の景気について「輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、基調としては緩やかに回復している」との見方を据え置いた。

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