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川重、空自に新型輸送機「C-2」を納入 岐阜工場

 川崎重工業は30日、航空自衛隊に新型輸送機「C-2」(写真=川重の発表資料より)の量産型初号機を岐阜工場(岐阜県各務原市)で同日納入したと発表した。2001年度からC-1型輸送機の後継機として防衛省が開発を進めていた。川重は11年度に防衛省と量産機の製造で契約。2号機以降も順次納入する計画としている。

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 全長43.9メートルで全幅44.4メートル。従来のC-1型(29.0m/30.6m)に比べ機体を大型化し、搭載できる貨物の量は大幅に増えた。機内貨物は積み降ろしを集中管理することで省力化。低高度飛行での操縦性を高める新開発の飛行管理システムも搭載した。エンジンは米国ゼネラル・エレクトリック社のCF6型を搭載し、従来の輸送機を大幅に上回る速度と航続距離などを実現した。

 防衛省は01年、次期哨(しょう)戒機と次期輸送機の2機種について川重を開発の主担当企業に指名した。川重は10年1月に輸送機の試作1号機、11年3月に同2号機をそれぞれ防衛省に納入していた。

 

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