1〜3月期の兵庫県GDPは2四半期ぶり増加 公的需要が押し上げ
兵庫県が30日に発表した2016年1〜3月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質で15年10〜12月期に比べ0.6%増加した。年率換算では2.5%増だった。この期は全国のGDP(改定値)が前期比で0.5%増だった。全国のGDPが2四半期ぶりにプラス成長に転じ、これに兵庫県も連動する動き。公的需要が全体を押し上げた。
公共事業に当たる公的固定資本形成が3四半期連続で伸びたほか、政府部門の消費支出が増加したのが寄与した。民間在庫も4四半期ぶりに増えた。一方で、民間最終消費支出と、民間企業設備投資が3四半期連続でマイナス。GDPはプラスを確保したが、景気の2本柱である個人消費と設備投資は依然としてさえない動きだった。
物価変動を考慮しない名目GDPは5兆1459億円と前期に比べて2.0%減。前年同期に比べると1.7%の増加だった。