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ホームから転落、画像解析技術で防止 JR三ノ宮の監視カメラで

 JR西日本は15日、画像解析技術を活用して転落事故などを防止する「遠隔セキュリティカメラ」を三ノ宮駅に導入すると発表した。JR神戸線では初めて。プラットホームに設置した防犯カメラの画像から、酔って千鳥足の乗客やベンチで動かない乗客などを自動的に検出。システムからの警報で、必要に応じて駅員が駆けつける。12月上旬から使用する予定だ。

 置き去りにされた不審物や線路内への進入、ホーム上の同じ場所をうろつくといった、通常とは異なるさまざまな動きや様子を自動的に検知できるため、事故防止やテロ対策の役割も担う。異常を検知するとシステムがデータセンターの警備員に警告を発信。警備員は画像を見て異常が確認できれば、駅員に連絡する手順とした。個人は特定しないようにする。

 これまで大阪環状線京橋駅新今宮駅で試験的に導入していたが、検知機能などに問題がないことを確認できたため駅数を増やす。まずは兵庫県で最も乗降客数が多い三ノ宮駅に投入することを決めた。今後は京阪神を中心に乗降客数の多い駅や、転落事故の多い駅に順次投入する計画だ。

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