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神戸市、東遊園地の芝生化に改めて着工 25日にオープンカフェなど開設

 神戸市は14日、神戸市役所の南側にある東遊園地(神戸市中央区)の広場で芝生の育成を5月31日に再び始めたと発表した。現在は土がむき出しになり、砂ぼこりも立ちやすいが、芝生を植えて心地よい空間に作り変え、都心のにぎわい作りに役立てる。久元喜造市長が14日の定例記者会見で説明した。(図は芝生化した東遊園地の将来像=2015年9月発表「神戸の都心の未来の姿(将来ビジョン)」より)

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 東遊園地は1875年に「内外人公園地」として開設された日本で最も古い公園の1つ。2.7ヘクタールの広さがある。だが久元氏は「残念ながら、イベントで使われるとき以外、平日の日中などは閑散としている」のが現状と説明。2015年に策定した「神戸の都心の未来の姿(将来ビジョン)」でも、活性化を促す場所として挙げた。

 昨年も実験的に、芝生化に取り組んだが12月に開催した神戸ルミナリエの際に踏み荒らされ、芝生が消失した経緯がある。このため今年は「ルミナリエや1.17のつどいなど、たくさんの人で相当の荷重がかかることを前提にする」(久元氏)という。芝生の種類、施工の方法、土壌の改良剤、保護剤などを使用し、10パターン程度の方法で芝生を育て、最も優れた方法を探る。

 25日には芝生の一部を開放。職員が常駐する情報交流拠点やオープンカフェ、市民が本棚を持ち寄る「アウトドア・ライブラリ」などを開設する。7月下旬には全面的に芝生を開放して野外での講演会や、公募して開催するイベントといったイベントを開き、都心のにぎわい作りにつなげる計画だ。

 今回の芝生化など東遊園地に関する社会実験の評価や、今後のあり方などは「東遊園地再整備検討委員会」を年度内に3回開催して検討する。久元氏は「新たなにぎわいの創出と、市民の憩いの場になるように、市民のみなさんの参画と協力をお願いしたい」と呼びかけた。

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