神戸経済ニュース

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神戸空港、医療ツーリズムで意見割れる 経済港湾委が観光振興で提言

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 神戸市議会の菅野吉記経済港湾委員長(公明・兵庫区選出)は10日、久元喜造神戸市長に「観光振興に向けた提言」を提出した。会議や展示会などの「MICE」誘致、クルーズ客船誘致、滞在型観光の推進と3分野を特に強化するよう求めた。一方、同委員会では神戸空港の積極活用とツーリズムについて意見が分かれたことも明らかになった。(写真は左から菅野委員長、久元市長、五島大亮副委員長=自民・北区選出=神戸市議会の発表資料より)

  提言書はMICEなどの3分野を観光振興に必要な施策として強力に進めるよう提言。具体的には老朽化した神戸国際展示場や神戸国際会議場などの改修を求めたり、コンベンション誘致を念頭に置いた観光案内の動画作成などを求めた。

 一方で神戸空港と医療ツーリズムに関しては委員会で意見がまとまらず、反対意見もあわせて掲載した。

 神戸空港に到着した観光客が神戸港から客船に乗る「フライ&クルーズ」の推進や、神戸空港の国際空港化などについては、「市の財政に負担である空港の拡張に反対」「規制緩和よりも安全・安心な観光行政を」といった反対意見があったという。

 医療ツーリズムについては「海外富裕層に対する治療などが、保険適用などの日本の通常医療よりも優先される懸念がある」「医療の営利・観光化を推進すべきでない」といった反論があったとしている。

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